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「姫マツタケ」は1965年、ブラジルから初めて菌糸類研究の世界的権威である三重大学の岩出亥之助博士の菌学研究所にもたらされたもので、キノコ王国日本における最も新しい種類のキノコとして、1975年に人工栽培による初収穫がなされました。当社は同研究所のご協力を得つつ、以来10年の歳月をかけて安定栽培と有効成分の純粋抽出を研究し、1986年8月に商品化に成功しました。この「姫マツタケ」については、その後、日本細菌学会、日本ガン学会、日本薬理学会などで発表され、研究論文も数多く生まれて私も意を強くしてきました。
わが国は、今日、かって経験したことのない長寿社会を迎えています。長寿の幸せを享受し活力ある社会をつくって 行くために必要な事は何よりも健康であることだと思います。
しかし、私たちを取り巻く環境には、食生活の乱れ、ストレスの増大などによる身体機能の衰えと免疫力の低下が見られ、各種成人病、ガン、肝機能障害等の病がひろがっていることも事実です。これからの健康維持は、とくに自分自身の健康は自分で守るという強い意志による、病気に罹りにくい前向きの食生活が大切です。
当社は「姫マツタケ」が皆様のお役に立つ、優れた健康補助食品であることを確信し、今後とも「姫マツタケ」を基調とした良質で適切な価格の商品開発に邁進して参ります。そのことによって、さらに多くの方々の健康な笑顔を頂戴できますれば、私にとって望外の喜びでございます。
代表取締役 社長
宮林 功二
米国のフロリダや南カロライナの平原にも分布するといわれていますが、主にブラジル東南部サンパウロの ピエダーテの山地に自生し、住民が昔から食用にしていました。
この名もないキノコの種菌(胞子)が、1965年、現地の日系人、古木隆寿氏(農業)から、設立間もない三重県津市の岩出菌学研究所(1963年設立、岩出亥之助所長)へ送られてきました。培養試験の結果、これがはらたけ科、はらたけ属に属するAgaricusu blazei Murill なる学名のキノコであることが、1967年、ベルギーのハイネマン博士によって鑑定されました。一見、マッシュルーム(ツクリタケ)に似ていますが、柄は太くて長く、香りが強く、その肉質には甘味があり、歯ざわりも良いという特徴があります。そのため、和・洋・中華料理に適しているといわれています。
早々に、岩出菌学研究所で、その人工栽培の研究が開始されました。日本とブラジルの気候、風土、土壌などの違いから、種菌の培養、さらに効率よく発茸させる人工栽培法の確立には10余年もの歳月を要しました。稲ワラやサトウキビバガスなどの堆肥の上に土でウネ床を作り、その根元に種菌を接種する特殊なハウス栽培「ウネ作り法」が確立されたのが1975年であり、さらに、大量生産の目途が立ち、研究所員の努力が実ったのは1978年でした。
このブラジル生まれ日本育ちの新しいキノコには、市場に出荷するのにふさわしい名前がありませんでした。分類学上から「変りハラタケ」と呼ばれていました。出荷初日に、遊びにきた近所の女の子が、そのキノコを見るなり「まぁ可愛いキノコ、オヒメサマのようだわ」と声を上げました。かくて、実用化の記念すべき日に「姫マツタケ」と命名されたのです。
当社は、岩出菌学研究所から提供された「岩出101株」で作った姫マツタケを栽培し、商品化に成功しました。現在、商品として発売されている姫マツタケは、乾燥したものとエキスを顆粒状にしたもの、錠剤タイプです。顆粒状のものはそのまま飲んだり、お湯で溶かして服用したり、あるいはみそ汁やコーヒー、ジュースに混ぜるなどしても おいしく摂取できます。乾燥したものは、煎じて服用するのが一般的です。
姫マツタケ(アガリクス ブラゼイ ムリル)の多糖体構造には、姫マツタケ独特の特徴があります。それは、多糖体が多くのタンパク質と結合していることです。
多糖体はタンパク質と結合することにより、消化管から体内への吸収がよくなり、姫マツタケ(アガリクス ブラゼイムリル)の多糖体が食べたり煎じて飲んだりしても吸収できることを意味しています。姫マツタケ(アガリクス ブラゼイムリル)のような構造を持たない他のキノコの多糖体は、食べたり、煎じて飲んでも体内に吸収されません。まさに東洋医学的な側面をも有する、将来有望な健康食品として注目されます。